インプラント

歯を失った方へ

私は以前、大学病院で義歯やインプラントについて臨床・研究・教育に従事しておりました。
その経験の中で強く実感したことがあります。

それは、初めて抜歯した時にどのように治療するかが非常に重要だということです。
将来、入れ歯や総入れ歯になるかどうかは、初めて抜歯した時の治療方法に大きく左右されます。

抜歯した箇所に人工歯根を設置して歯を再生させるインプラント治療を選ぶかどうかで、将来入れ歯になるかどうか、さらにはさらなる抜歯という負のスパイラルに陥るかどうかが決まる、大切な分岐点となります。

インプラントとは

インプラント治療は、歯を失った場合にフィクスチャーと呼ばれる人工歯根を埋入し、その上に上部構造と呼ばれる人工の歯を繋げる治療法です。

歯を失った場合の治療方法

インプラント治療

インプラントは、歯を削ることなく残っている歯を守り、歯を再生させる「第二の永久歯」とも言える治療法です。

ブリッジ治療

歯を失った際に、両隣の歯を削ってつなげて被せるブリッジ治療では、両隣の歯に1.5倍以上の負担がかかります。

入れ歯治療

入れ歯治療では、残っている歯に器具をひっかけるため、残存歯に負担を強いることになります。

インプラントはこんな方にオススメです

• もうこれ以上他の歯を失いたくない（両隣の歯など）
• 入れ歯やブリッジに不満がある
• 自分の歯と同じように噛みたい
• ブリッジで両隣の健康な歯を削りたくない
• 入れ歯の口臭が気になる

インプラント治療のメリット

咀嚼力UP

入れ歯の咀嚼力は自然歯の5%にも満たないことがありますが、インプラントの場合は自然歯とほぼ同様の咀嚼力（約80%）を持ち、硬い食べ物でも美味しく味わえます。

天然歯同様の審美性

インプラントは、天然歯とほぼ変わらない優れた審美性を実現します。

美味しい食事

インプラントの場合、入れ歯よりも食べ物の味、温度、食感がはっきり感じられるため、美味しく食事を楽しむことができます。

診療の流れ

STEP1
カウンセリング

どの治療を望まれるかなど、患者様のご希望をお伺いした上で、インプラントについて詳しくご説明いたします。この際、お口の中で気になっている点などがありましたら、お気軽にご相談ください。

STEP2
口腔内の精密検査・治療計画

インプラントに必要な検査を行います。治療が可能であれば、詳細な治療計画を立て、実際の治療へと移行します。

STEP3
術前処理

インプラント治療に必要な口腔内環境を整えるために、虫歯の処置や歯周病の治療などを行います。

STEP4
ガイド作製

当院ではガイデッドサージェリーを導入しており、これにより適切な位置にインプラントを埋入することができます。

STEP5
歯科用インプラントの埋入手術

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋入する手術を行います。
※骨を足す手術がなければ、ほとんどのケースは30分前後で手術は終了します。

STEP6
治癒期間

埋入したインプラントが骨としっかり結合するまでには一定の治癒期間が必要です。下顎では約3ヶ月、上顎では約6ヶ月を要します。

STEP7
アバットメント（歯の土台）の取り付け

アバットメントの取り付けを行います。状況に応じて、簡単な手術が必要な場合もあります。

STEP8
上部構造（人工歯）の作製

埋入したインプラントおよび口腔内全体の印象採得（型取り）を行い、失われた歯の部分を作製します。その後、作製した人工歯をアバットメントに装着して完成です。

STEP9
メインテナンス

歯科用インプラントを長期間安定して使い続けるためには、適切なホームケアと定期検診によるプロフェッショナルケアが不可欠です。担当医の指示に従い、適切なメンテナンスを実施してください。

インプラントを受けるための条件

インプラントは十分な骨がなければ埋入できません。
そのため、インプラントを埋入するために十分な骨の量があるかどうかをレントゲン写真やCTスキャンを使って検査する必要があります。顎の骨の量が少ない方でも、骨を移植したり人工の骨を使ったりすることで、インプラントが行えるケースがあります。

インプラントの費用と医療費控除について

お支払いした医療費が10万円を超える場合、一部の金額が戻ってくる医療費控除をご利用いただけます。

1年間に10万円以上の医療費を支払った場合、納めた税金の一部が還付されます。インプラントのご相談は無料です。まずはお電話でお気軽にご相談ください。

よくある質問